1.アイデアが生まれたきっかけ

どこでもマグネット

始まりはボードに留めたお客様の住所メモ

Kanmidoオリジナル商品、第一号の「メモピット」がノベルティとして本格軌道にのりはじめた2003年、「どこでもマグネット」のアイデアは生まれた。

その頃は、社長といっても、社員を雇う余裕もなく、営業・事務・総務・製造管理を妻に助けてもらいつつも、ほぼ一人でやっていた。だから、仕事に追われていつも急いでいた気がする。ある日のこと、初めてお会いするお客様を訪問するため、事務所の玄関まで行きかけた所で、忘れ物を思い出した。

「あ!お客さんの住所を書いたメモを忘れた!!」

そのメモは机の前に設置した、マグネットボードに貼ってあった。マグネットボードといっても、缶コーヒーの缶を自分で切って作ったハンドメイドのものだ。
時間がないのでマグネットをいちいち外している間も惜しい。大慌てでメモだけを片手でさっと引き抜く、危なかった…エレベーターでひと息つきながら、「メモだけを引き抜いたから、ボードに留めてあったマグネット落ちてしまっただろうな」と一瞬、考えた。帰ったら、元通りにしないと——。

上下左右に挟んだ紙を動かしてみる

マグネットボード」と「マグネットを組み込んだボタン」
どこでもマグネット誕生のきっかけになった手作り「マグネットボード」と「マグネットを組み込んだボタン」。これはもともと「どこでも使えるペン立て」の試作品だった(どんな風に使うかは、想像してみてください)。市販化までは至らず、自分用のマグネットボードとして使用した。

そして、数時間後、事務所に戻ってみると落ちたと思っていたマグネットが、ボードにくっついたままになっていた。ただいつもはまん中の定位置が、ボードの端に寄ってている。

「紙を引いた力で、端っこに寄ったんだ」

無意識にマグネットボードとマグネットの間に紙を挟んで、いろんな方向に引っ張ってみる。紙を上へ引っ張るとマグネットは、ボードの上端へ寄る…そしてボードの端でピタリと止まる…どの方向に紙を引っ張っても全く同じ動きをする。

ということは…僕はあることに気づいて、机に工具を並べはじめた。

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