1.アイデアが生まれたきっかけ

メモピット

登場したばかりのポストイットとの出会い

メモピット誕生をお話する時、どのあたりから話しはじめるのが良いのか迷ってしまう。
本当の意味でのスタートとなると、学生時代からになるだろうか。

大学時代、こんな商品があるんだよ、とある人からポストイットを頂き、思いもよらない斬新なアイデアに驚いてしまった。ポストイットは、今では誰もが知る商品だが、まだ売れ出すか、売れ出さないかくらいの頃だった。メモをどこにでも好きな場所に貼れるという発想が衝撃的で一枚一枚とても大切に使ったことを覚えている。そして…。
就職活動をはじめた僕は、ポストイットを販売していた住友スリーエムに興味を持ち、入社することになる。

ポストイットに感動して入社したけれど、この商品とは全く関係ない部署に配属された。
たくさんの部署がある会社だ、それは仕方がない。でも、数年後、特に仕事に不満があったわけではないけれど、僕の中で「自分自身の力で何かをしてみたい」という気持ちが大きくなり退職した。独立した僕がはじめたのは、住友スリーエム時代と全く関係のない印刷会社。
印刷といっても、紙にプリントするのではなく、洋服用のボタンに紋様をプリントするもの。
洋服メーカーやボタンメーカーからこんなボタンを作ってほしいという依頼があり、一つひとつの要望に応えるために全力を尽くす。
そのうち、僕の中に、メーカーの下請けではなく、自社製品を持ちたいという気持ちがだんだん湧いてきた。

ボタンで髪どめ、ボタンでキーホルダー…

カタログ
自社オリジナルデザインのボタンをまとめたカタログ。
これまでなかったデザイン性を強調するため、あえてバックを洋服にはせず、家のインテリアイメージにした。

「こんなボタンがあったらみんなが喜ぶんじゃないかな」とありったけの想像を使って、いろいろなデザインのボタンを作った。それを一冊のカタログにまとめて売り込み好評を得たことで自信をつけた僕は、だんだんこのボタンでもっと多くの人に喜んでもらえたらいいな、と考えるようになっていた。

カバンに貼ってみたり。髪どめやキーホルダーにしてみたり。いろいろな用途を模索したがなかなか良いアイデアには巡りあえなかった。
試行錯誤を経て、ある日、これは…というアイデアを見つけることが出来た。それは、大学時代、衝撃を受けたポストイット体験が頭の片隅にあったから出てきたアイデアかもしれない。

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